「浅い川も深く渡れ」
このことわざの意味は、たとえ浅く見える川でもどんな危険があるか分からないから、深い川を渡る気持ちが大切ということ。日常の何でもないところでも用心が必要だと油断を戒めることわざ。
それにしても毎日毎日の仕事である新聞配達中にクマに襲われるなど想定できるものではなかっただろう。心からのご冥福を祈りたい。
日々真面目に新聞配達に取り組んで、このような事故に遭遇してしまうとはさぞかし無念だろう。
都市部に住んでいれば、日常的に車の事故や隣人とのトラブル、無差別の人を狙う犯罪や特殊詐欺などの危険性が高い。
それが不安で郊外に住む方もいるかもしれないが、地方に行けば行ったでクマに対しても備えなければならない。
結局はどこに行っても日常の備えは欠かすことができないという教訓だ。
事故や事件に限らず、家の敷居を一歩またいだら気を抜くなという教訓もあるし、家の中にいても熱中症や詐欺電話に強盗が押し入る可能性もゼロではない。
人生を過ごすということ自体が、日々どのように自分の生活を守るかという課題の連続だ。
朝目が覚めて、仕事に行って、時間が経って夜には帰宅してお風呂に入って布団に入る。これが当たり前のようだが、油断していてはその当たり前が当たり前でなくなるときがくるかもしれない。
浅い川も深く渡ろう。