『比翼連理』(ひよくれんり)
男女の仲が大変むつまじいことをたとえる四字熟語。
具体的には、「比翼の鳥」(雌雄が一体となって飛ぶ空想上の鳥)と「連理の枝」(2本の木の幹が重なって一本のように見える)を組み合わせた言葉で、両者が固く結びついている様子を表している。
『比翼連理』の由来は、唐の詩人である白居易の『長恨歌』の一説にあって、「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝」(天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん)という、皇帝・玄宗と楊貴妃が仲睦まじい夫婦の様子と言われている。
2期目では初来日のトランプ大統領と政権発足一週間の高市早苗新首相が対面では初の首脳会談が行われた。
『比翼連理』(ひよくれんり)は本来、夫婦や恋人の仲良さを伝える言葉ではあるが、日米関係やトランプ大統領と高市首相の信頼関係が『比翼連理』のようにあって欲しいという願いから、あえて男女の親密さを表す言葉を学んでみた。
実際にも首脳会談に先駆けて一緒にメジャーリーグのワールドシリーズを観戦したり、大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」にで一緒に移動したり、何よりも米国原子力空母「ジョージ・ワシントン」での二人が並んだ演説は『比翼連理』を感じさせるような光景だった。
それにしても、一国のリーダーは心身ともにタフでなければ務まらない。
初の対談による日米首脳会談当日の高市首相のスケジュールは相当ハードであった。
朝から迎賓館でトランプ大統領を始めとする米国要人を迎え、儀仗隊による栄誉礼と儀仗が行われてからの首脳会談、ワーキングランチ、拉致家族との面会、高市首相は赤坂御苑での秋の園遊会を経てから「マリーンワン」での移動と横須賀米軍基地訪問、その後に海上自衛隊地方総監部も訪問。
その都度、演説や記者会見を行うなど本当にハードスケジュールな一日だっただろう。
だからこそ、今回の日米首脳会談は国内からも高い評価を受けている印象に見える。
やはり『比翼連理』(ひよくれんり)にごとく、強国のリーダーで大男のトランプ大統領と首相に着任後まだ一週間で小さな高市首相が並んで肩をよりそって日米の黄金時代・蜜月関係をアピールされれば、国民としても納得させられる心境だ。
さらに、高市首相もトランプ大統領も今日から韓国へ移動してAPEC首脳会議に臨むことになる。
非常に忙しいスケジュールではあるが、日本としてはこのタイミングで初の女性首相を選出できて良かったと感じる気がする。
今日からは日米韓での『比翼連理』(ひよくれんり)関係構築に力を注いで欲しい。
