女子大生の日に学ぶ『進取果敢』

『進取果敢』(しんしゅかかん)

新しいことに積極的に挑戦し、果敢に物事に取り組むこと。
進んで新しいことに取り組み、果敢に挑戦すること。

8/21は女子大生の日。

1913年(大正2年)8月21日、東北帝国大学(現在の東北大学)が女子受験生3人の合格を発表し、日本初の女子大生が誕生した日ということから。

その3人は黒田チカ・牧田らく・丹下ウメ。黒田と丹下は化学科、牧田は数学科となる。黒田は日本初の女性化学者となった後にお茶の水女子大学名誉教授を務めた。

明治から大正になったばかりに女性が大学に進むということは、前例がない時代には非常に厳しいことだっただろうし、今からは想像できないほどの狭き門だったことだろう。

そんな時代にも新しいことに進んで取り組み、果敢に挑戦する女性がいた。

その人たちが開いてくれた道があってこそ、今の時代は女性も大学に進学することが普通になり、就職などでも男女の差がほとんどなくなっていると言える。

見本やお手本、前例などがあればいろいろな意味で参考になるが、前例がなければ自分の頭で考えて失敗や成功から学ぶしかなかったのは大変だっただろう。

さらに周囲の目や女性が大学で学ぶにはとても苦労されたことも多かったと拝察する。

だから、現代の恵まれた時代に生きる我々は先人に感謝しなければならないし、今の時代でも『進取果敢』の気持ちで新しいこと、今まで誰もやってないことに挑戦する気持ちを忘れてはいけない。

ネットやAIが何でも教えてくれる時代ではあるけれど、前例や正解がないことにこそ人間が挑戦していく価値がある。