大相撲ロンドン公演大盛況に学ぶ『和衷協同』(わちゅうきょうどう)

『和衷協同』(わちゅうきょうどう)

心を一つにして力を合わせて物事を進めることを意味する四字熟語。個人の心を和らげて、共に協力して物事に取り組む様子を表す言葉。

和衷とは、 「衷」は「まごころ」や「中心」を意味していて、「和衷」は「心を底から和らげること」や「心を合わせること」を指す言葉になる。

協同とは、共に力を合わせて物事を行うこと。

2025年10月15日から10月19日の間、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにおいて大相撲ロンドン公演が開催された。

大相撲のロンドン公演は、1991年以来34年ぶりの開催だったそうだ。

この期間中、日本ではプロ野球のセ・リーグ、パ・リーグともにクライマックスシーズンだったことやアメリカメジャーリーグの大谷翔平選手の活躍がすごすぎたので、大相撲ロンドン公演がメディアで取り上げられる機会は少なかった。

しかし、今はSNSやYouTubeにおいて情報が配信される時代なので、ロンドン公演場所取り組みの様子や力士たちがロンドン観光している様子などの要所要所を見ることができた。

取り組み自体はあくまでも巡業の一環であり、海外遠征でもあるので少しショーの要素を感じるところもあるが、それでも力士たちの取り組みを初めて見たロンドンの方々には新鮮に映ったことだろう。

そして、日本にいても普段は見ることができない力士たちの自然な会話や笑顔はロンドン観光という機会があってこそのことだと感じた。

しかし、土俵はもちろんのこと、様々な大相撲の要素をロンドンまで運んで再現することやロンドン巡業という公演時代も、まさに『和衷協同』(わちゅうきょうどう)様々な方々の協力があってこその大盛況という結果だったのだろう。

力士だけでも親方衆だけでも成功するものではなく、呼び出しさんなども含めた裏方の人たち、日本とロンドンでバックアップする人たちなど多くの人たちが心を合わせて努力したに違いない。

それは、ロンドン公演に限らず、普段の大相撲の場所もプロ野球だってメジャーリーグだって、さらに言えばプロスポーツ興行以外にも私たち一般庶民の日常の仕事においても多くの人々の見えない協力があってこそ成り立つものだ。

それを忘れてはいけない。

成功することも失敗することも自分一人では如何ともし難い。それが社会であり世の中であり人生だ。

だから、「人を尊敬して、社会に感謝して、自分は必死に生きる」この心持ちを今日も忘れずに過ごそう。

『和衷協同』(わちゅうきょうどう)