2025年日本人二人目のノーベル賞北川進氏に学ぶ『多士済済』(たしせいせい)

『多士済済』(たしせいせい)

優れた人材が多く集まっていることを意味する四字熟語。

「多士」が「優秀な人材」を意味していて、「済済」が「多くそろってさかんな様子」を表している。

中国最古の詩集である『詩経』大雅・文王の章に、「済済(せいせい)たる多士、文王以(も)って寧(やす)んず」という一文に由来していて、「優秀な人材が多く集まったおかげで、文王は安心された」と書かれている。

2025年のノーベル化学賞が発表され、先日生理学・医学省を受賞が発表された坂口志文氏に続き、日本人としては今年二人目となる北川進京都大学特別教授が受賞することになった。

これは日本の科学分野に『多士済済』(たしせいせい)という言葉通りに優れた人材がたくさんいると感じさせてくれる。

北川進氏は「金属有機構造体(MOF)」呼ばれる物質についての研究成果を評価されたということらしい。

私たちには何のことやら理解が追い付かないが、大変な研究の成果なのだろう。

ノーベル生理学・医学賞の坂口志文氏の「制御性T細胞」も「金属有機構造体(MOF)」も私たちの将来の暮らしをさらに豊かなものにしてくれるように実用化されていくことを期待したい。

これからも優秀な科学者を『多士済済』(たしせいせい)にたくさん輩出するには、日本全体の学力向上が欠かせない。

どんなに優秀な人もその土台となる基礎学力や基礎学習があって初めて科学分野やその他の分野へ応用されていく。

日本全体の学力を向上させるために私たち大人には何ができるのか?

ノーベル賞とは無縁の私たちにも何かできることはあるはずだ。

『多士済済』(たしせいせい)