トランプ大統領来日に学ぶ『金襴之交』(きんらんのまじわり)

『金襴之交』(きんらんのまじわり)

金のように固く、蘭のようにかぐわしい友情を表す四字熟語。極めて固く親密な友人関係のこと。「蘭」はよい香りのするフジバカマのこと。

金のように堅く、フジバカマのようにかぐわしい関係という意味からきわめて親密で厚い友情を意味し、「金蘭の契り」とも呼ばれる。

中国の古典『易経』の「二人同心、其利断金、同心之言、其臭如蘭」(心を同じくする二人の力は金をも断ち切り、その言葉は蘭の香りのように馥郁(ふくいく)たる)という言葉が由来。

昨日、アメリカのトランプ大統領が来日し、早速皇居で天皇陛下との会談に臨まれた。

都心周辺はものものしい警戒と交通規制で、物流関係者などは大変の思いをされている方も多いだろう。

天皇陛下からは「日米両国の信頼をより強固にして欲しい」というお話があり、トランプ大統領も「高市新首相との対面を楽しみにしていて、良い会談になるでしょう」と応じられたそうだ。

今年に入りトランプ大統領の2期目が始まって以降は関税のことで世界中が翻弄されてきたと言えるし、トランプ大統領と高市新首相の個人的な関係性で経済問題が解消されるとは思えない。

それでも、日本にとって米国は信頼できる大切なリーダー的存在であるし、中でもトランプ大統領の存在感たるや本当に格別のオーラがあるのも間違いない。

高市新首相もマレーシアでのASEAN首脳会議で着任早々に外交デビューとなったばかりの後でのトランプ大統領の来日で大変なスケジュールとプレッシャーであると思うが、安倍元首相の後継を辞任する高市新首相とは良い関係を築けることと思う。

改めて、日米の『金襴之交』(きんらんのまじわり)を確認する機会にしてもらいたい。