残クレ自動車ローンに学ぶ四字熟語「辺幅修飾」

「辺幅修飾」(へんぷくしゅうしょく)

最近知った言葉に「残クレ」がある。SNSでは特定の車のことも含めて歌もあるらしく、プチバズりしているようだ。

この「残クレ」という言葉は「残価設定型クレジット」という自動車ローンのことを言うらしく、要するに自動車ローンを特定の段階で残った残価とローンを相殺できるような仕組みだそうだ。

使う方は上手に使えばそれなりの高級車にローンを支払いながら乗ることができて、車の状態さえ維持できれば最後に返却することで残ったローンを償却できるらしい。

今回はこのこと聞いて「辺幅修飾」(へんぷくしゅうしょく)という四字熟語を学んだ。

この四字熟語の意味は、外見をつくろうことやうわべを飾り立てて見栄を張ることを表している。

「辺幅」というのは布地の縁のこと、「修飾」はつくろい飾ること。布の縁を縫ってほころばないようにすることから、外見を取り繕ったり飾り立てたりして見栄を張ることを表す意味となる。

残クレなどという仕組みを使ってまでも高級車に乗る必要があるのか?当初はそれは見栄を張るということで、地に足の着いた賢い支出ではないと感じていた。

しかし、よく考えると違法な仕組みではないし、ニーズや需要があり、一定の経済を循環させるために貢献しているという側面もあるような気がしてきた。

自分自身は決して利用することはないと思うが、そんな車選びもあって良いのかもしれない。

そして、残クレで乗った車とその経験から何かを学び、以後に自分の価値観の優先順位を考えるきっかけにすれば良いのではないだろうか。

お金の使い方も美学も価値観も人それぞれ。

ただし、支払いの継続が無理なローンを組んだり、事故やトラブルで残価と車の価値が釣り合わなくなってしまったときに借金をしなくてはいけないようになったときは、それはただの「辺幅修飾」だったということになるだろう。

消費者金融の最近のCMに「お金は使わなければ減らない」というキャッチコピーがあり、個人的には示唆に富んでいると感じて非常に気に入っている。

「辺幅修飾」(へんぷくしゅうしょく)