「外柔内剛」(がいじゅうないごう)
外見はもの柔らかでもない面はしっかりしていて意思が強いこと。態度は穏やかでも芯が強いこと。
2025年の今年も暑くて熱い名古屋場所の15日間が終わった。
個人的に応援している一山本が途中まで無敗で先頭を切っていたが、終わってみれば9勝と残念ながら二桁には届かなかったのが残念。
優勝争いは、琴勝峰と安青錦に新入幕の草野が追いかける展開。
千秋楽の最終日に琴勝峰と安青錦が直接対決をし、見事に琴勝峰が勝って優勝を手にした。
まさに見た目は優しい感じで穏やかそうだが、最後の最後まで集中力を切らさない点は「外柔内剛」と言えるだろう。
本当に心も体も芯が強いがために手にすることができた優勝だ。
番付は前頭15枚目とのことだが、これまでも新入幕の尊富士が優勝したこともあるし、誰が優勝するかは本当に紙一重の厳しい世界。
今場所から横綱となった大の里も金星を4つ供給したし、豊昇龍も途中休場となるくらい、本当に横綱・大関でも勝を維持するのは難しい。
だから、ある意味番付が下の方が伸び伸びと相撲を取ることができるともいえるし、一回優勝してもまた番付が上がる中で体調や成績を維持するのは厳しくなる。
だから、常に「外柔内剛」で、心と体は柔らかく穏やかにして、何か一本自分の中での強い芯を持ち事が大切だろう。
付け加えれば、十両では先場所に新十両に上がった三田が十両優勝を収めた。三田も「外柔内剛」の心意気で次の九月場所以降も頑張ってもらいたい。