「唯一無二」
大相撲名古屋場所が終わってからわずか一週間後ではあるが、現在開催中の大阪・関西万博で夏巡業としての大相撲万博場所が行われたらしい。
万博というイベントだから海外からの旅行者も多い中で、見学に行けた人たちには非常にラッキーな機会だっただろう。
そして、「唯一無二」といえば横綱大の里が横綱昇進の伝達式の際に口上で述べた挨拶に使われた四字熟語だ。
「唯一無二」には、この世でただ一つのもの、ただ一つ絶対で他に同じものはないという意味がある。「唯一」と「無二」はどちらもにただ一つしかない、ほかには二つとないという意味があって、その同義語を重ねて意味を強調する四字熟語の構成になっている。
名古屋場所では残念ながら優勝争いには加われなかったものの、大の里は横綱として圧倒的な存在感を放っていた。途中から豊昇龍も休場してしまったので、一人横綱としての重圧も大きかっただろう。
そして、大の里が口にすると説得力があるが、私たちだって一人一人は「唯一無二」の存在だ。
仕事や何か組織的には代わりはいくらでもいるかもしれないけれど、家族や友人という枠組みで考えれば、誰だって一人一人「唯一無二」だ。
だから自分自身に誇りをもって、自分という存在を世の中の役に立つように、それによって自分自身もより成長できるような循環にしていきたい。
一人一人は本当に小さな小さな存在だ。だけど、自分という存在は他に二人はいない。だから、知名度があろうとなかろうとそんなこと関係ない。
みんな「唯一無二」であるからこそ、お互いに敬意を持つことも忘れたくない。やっている仕事の違いはあっても、そこに軽重や貴賤はないはずだ。
世の中みんな「唯一無二」という意識で過ごし、だからといって自分も人を虐げず妬まず嫉まず、自分を世の中の役に立てて、それによって生活が成り立っていくように努めたい。
まだ今のところ大阪関西万博には行ってないし行く予定もないけれど、大相撲万博場所が開催されたというニュースを聞いて、「唯一無二」という四字熟語を考察してみた。
「唯一無二」