『捲土重来』(けんどちょうらい)
一度失敗した者が努力の上で勢力を盛り返し、再びもう一度立ち向かってくること。
「捲土」は土を巻き上げることで、勢いが激しい意味。「重来」は再びやってくること。
昨日閉幕した2025年の世界陸上。男子400mリレー決勝でメダル獲得が期待されたが、結果的には6位入賞。大変立派な成績で有終の美を飾った。
男子400mリレーでは、東京オリンピック決勝では痛恨のバトンミスで無念の途中棄権。今回は東京オリンピックと同じ国立競技場という舞台でリベンジを期したが、残念ながら表彰台にはあと一歩だった。
この男子400mリレーという種目では、2008年の北京オリンピックで銀メダルを獲得。2016年のリオデジャネイロオリンピックでも銀メダルを獲得という快挙を成しえていたので、今回もメダル獲得が期待されていた。
それにしても、たった一秒の違いが順位を大きく変えるこの競技は、やはり世界の壁が高い。たった一秒、されど一秒。
ただ、元々体格と筋力で劣るアジアの選手としては、大変健闘したということで観客やメディアを通じて応援するファンには感動を与えたことだろう。
そして、記憶に古くない東京オリンピックでのバトンミスから、まさに『捲土重来』の挑戦。大変な努力の上に、土を巻き上げて再び奴らが帰って来たというイメージを想像させるような機会となった。
一人一人の選手も強いが、四人のバトンリレーで息を合わせて戦うことでさらに強みを増すという競技性も観るものに勇気や感動を与えてくれた。
リレー選手以外にも様々な協議に出場した選手全員、日本人外国人問わず全ての選手と関係者にお疲れ様でした、感動をありがとうございましたと伝えたい。
『捲土重来』(けんどちょうらい)
