今日のことわざ「信じるのは良いことだ、信じないのはもっと良いことだ」

「信じるのは良いことだ、信じないのはもっと良いことだ」

これはイタリアのことわざ。

イタリアも長らく外国などの勢力の支配下で隷属を強いられた時期が続いた時代があり、税金などを搾り取られた経験から時の政権などが伝えることを単純に鵜呑みにしない国民性があるらしい。

これは私たち日本人も明治から昭和にかけての軍国主義への反省という意味で同じ感性があると思うが、政権などを疑うだけでなくメディアが発信することや人の噂などを単純に信じ込む人が少なくないのもまた人間の性なのだろうか。

間もなくやってくるが、今年の7月5日に大災害が起こるという噂があるらしいが、私はそれを直接見聞きしたことはない。

なぜかそのような情報を信じ込む人や拡散したがる人が少なくない。私にとってそのような話はノストラダムスの大予言や、2000年にコンピューターが一斉に誤動作するというような話だけで十分だ。そして、それらは何一つ現実に起こることはなかった。

信じるのは良いことだが、信じないことはもっと良いこと。これは本当に真理だろう。

 

今日のことわざ「ネコも心労には殺される」

「ネコも心労には殺される」

これはイギリスのことわざ。

ネコは不思議としぶとい生き物で、雨の中でも平気で外にいるし、高いところから落ちても柔軟に着地して怪我を免れたり、遠くまで行っても帰ってくる帰巣本能も優れている。

そんなネコでも心労には勝てず、何かストレスが原因で亡くなることもあるということから心労や心身への負担が健康の敵であるということを表すことわざだ。

私たち人間も然り。
ストレスには勝てないが、極力ストレスを感じないように心を安定させるように努めることはできる。

完全なストレスフリーを求めずに、ストレスと上手に付き合うことができるように自分の心の動きを少しでも客観的にみられるようになりたいものだ。

今日のことわざ「みにくい愛はない。愛の対象はつねに美しい」

「みにくい愛はない。愛の対象はつねに美しい」
このことわざはフランスのことわざ。

日本語的なことわざでは「痘痕(あばた)も靨(えくぼ)」

愛する人や好きな人であれば、相手の欠点すら美しく見える。
痘痕(あばた)が欠点かどうかは置いておいて、
自分が劣等感を感じるようなことですら相手にとっては魅力に見えるということだ。

今の世の中、何かと他人や周りと比較して上か下かを決めたがる。

でも本来、職業にも貴賤はなく人間関係に上も下もない。
そう理解しながらも今日一日成長できるように自分なりの努力をする。

そんな姿勢を理解してくれる相手なら自分の欠点すらも受け入れてくれることだろう。

日大重量上げ部元監督逮捕に学ぶ「秋葉山から火事」

日大重量挙げ部の元監督が詐欺の疑いで逮捕された。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250610/1000118360.html

このことから「秋葉山から火事」ということわざを学ぶ。

このことわざの意味は、

教え導く立場の者が自分から過失(この元監督は過失ではないかもしれないけど)を犯してしまうこと。

秋葉山は静岡県西部の天竜川東岸にある山で、秋葉神社の祭神が火災防鎮の神で、その火災防鎮の神が火事を起こしてしまうという趣旨のことわざ。

部活動は教え子を心身ともに鍛え立派な社会人へと導く大切な活動であるし、それを教え導く人が詐欺の疑いで逮捕されるとは、教え子たちにとっては大変に残念なことだろう。

我々も「秋葉山から火事」を出さないように気を付けて過ごしたい。