「空き樽は音が高い」
樽をたたくと中身が詰まっていれば重い音が響くけど、中身が空に近いほど高い音がする。
このことから中身のない空疎な人ほどよくしゃべって周囲をうるさがらせるという意味のことわざ。
自分自身にも思い当たる節がある。
自分の考えに自信がなかったり、人からの受け売りを自分のこととして伝えようとしたりするから、どんどん言葉に言葉を重ねてしまうことになる。
気が付けば、相手はほとんどしゃべることがなく話しているのは自分ばかり。
営業やセールスを始めたころに新人がまさにそんな感じだろう。
でも、それに気付いて自分の浅い考えを深めようとしたり、知識の幅を深めたり、周辺知識を身に付けたりすることで少しずつ補っていくことができる。
さらに、話している相手の立場にたって、もしも自分が相手となって自分の話を聞いたらどんな感覚になるのかを考えることによってもまた変化が起きる。
それを重ねていくと、相手の話を引き出して聞けるようになり、自分がしゃべるのは必要最低限に抑えることができるようになる。
自分という樽から出ている音は軽いなと気付くことが大切。誰だって若いときは音が軽いのは同じこと。
それ気付ける人と気付けない人の差が大きい。
「空き樽は音が高い」