『人道は盈つるを悪みて謙を好む』 (じんどうは、みつるをにくみて、けんをこのむ)
「易経」の一節で、人道は驕り高ぶることを嫌い、謙虚な態度を好むという意味。人として、常に謙虚な姿勢を保つことの大切さを説いている言葉。
今日8/19は世界人道デー。
2003年(平成15年)の8/19、イラク・バグダッドの国連事務所本部がテロ爆撃を受け、22名の人道支援関係者が犠牲となり、100名以上が負傷するという痛ましい事件が起きたことから、2008年(平成20年)12月の国連総会で世界人道デーが制定された。
人道は驕り高ぶることを嫌って謙虚な態度を好むという意味にしても、今日の世界の政治リーダーたちの振る舞いはどうだろうか?
まさに現在進行形でアメリカに欧州の首脳が集まり、ウクライナ情勢について議論が進んでいる。
トランプ大統領やプーチン大統領、習近平国家主席など振る舞いは『人道は盈つるを悪みて謙を好む』という言葉からはどう解釈したらいいのだろうか?
それとも国のリーダーにもなると、もはや人道という言葉の大切さを超越した何かに突き動かされているのだろうか。
確かに人道や人権、人命などは何よりも大切で何事にも優先されるべきだと思が、実際にはそこにさらに個々の利害関係や優先順位の中の優先順位という社会の複雑さも出てくる。
キレイごとばかりでは社会は回らないというのも現実であるが、自分の中では『人道は盈つるを悪みて謙を好む』という言葉を理念の中心に置いて生きたい。