平成30年度東京都北区一般会計当初予算 目的別歳出の内容を見てみよう

東京都北区のShimoです。

先日は、夕方から東京都北区立なでしこ小学校のわくわくなでしこひろば実行委員/運営委員合同委員会が開催されました。


本日午前5時の北グラウンド

平成30年4月18日から無事にわくわくなでしこひろばが開設されたことを実行委員会に報告をさせてもらい、今後の流れを説明しました。

保護者の方からの報告では、子供たちからもおおむね評判が良いということで、順調な滑り出しなのではないでしょうか?

今日の話題としては、先日の一般会計当初予算歳入の部の解説に引き続き、一般会計当初予算の目的別歳出内容を確認してみたいと思います。

平成30年度東京都北区の一般会計当初予算の総額は、1,556億9,800万円と先日の記事で報告しました。


北区ニュース 平成30年4月20日号より

その歳出予定の内容を確認してみると、1番大きく予算を割かれている項目は、
福祉費:819億1,135万円(52.6%)
次に大きな予算の割合を占めているのは、
教育費:221億5,977万円(14.3%)
3番目に予算の割合を占めているのは
総務費:163億6,226万円(10.5%)
続いて、
土木費:125億125万円(8.0%)
環境費:48億7,678万円(3.2%)
衛生費:47億212万円(3.0%)
産業経済費:28億2,897万円(1.8%)
これら具体的な科目のほかに、
その他として約3億5,550万円(6.6%)が計上されています。

このような目的別歳出予算を見てみると、現状の区政では、最も福祉に重きを置いていることがよく解ります。

予算総額1,556億9,800万円に対して、819億1,135万円と半分以上の52.6%もの割合を福祉費が占めています。


今朝の志茂町公園

これは北区がどれだけ高齢者や障害者の福祉、そして保育園の運営に力を入れているのかが、数字の上からもよく解ることになります。

まさに『子育てするなら北区が一番』『長生きするなら帰宅が一番』というモットーを実現しようとしているかと言う意欲が伝わってきますし、その反面現代ではどれだけ高齢者や乳幼児の養育サポートにお金がかかるのかと言う現実的な問題を垣間見ることもできます。

ちなみに、東京都北区の一般会計当初予算総額の1,556億9,800万円を北区の人口349,056人で割ると、一人当たりに使われる予算は446,000円と言うことです。


北区ニュース 平成30年4月20日号より

その446,000円がどのような項目に使われるのかを見てみると、
福祉費:235,000円。これは高齢者障害者福祉や生活保護、保育園の運営などに活用されます。

教育費:63,000円。これは小・中学校・幼稚園・認定こども園などの運営や生涯学習の振興などに活用されます。

総務費:47,000円。これは安全安心対策、防災対策、情報化、組施設管理運営、スポーツの振興等の目的に活用されます。

土木費:36,000円。公園や道路の整備。

環境費:14,000円。清掃事業やリサイクル対策など。

衛生費:13,000円。健康づくり、健康診断など。

産業経済費:8,000円。工業や商業の振興、就労支援等。

このような内訳で全体の歳出の予算組が編成されているようです。

北区ニュースを見ていると、毎号で様々な区民サービスが企画を知ることができますが、それらの企画をこのような目的別予算別で見てみると、何費から支出される企画なのかが少し把握しやすくなり、どのような目的のために企画されているプログラムなのか解ってくると、北区ニュースの見方が変わってきて面白くなると思います。

私自身も改めて東京都北区全体の予算を詳しく見てみる機会はあまりなかったので良い勉強になりました。

これを継続して経過ウォッチしていくことにより、またさらに見え方が広がってくると思います。


今朝の志茂町公園入口

区の予算ですら額の桁が大きくて、数字を見ただけではイメージが湧きにくい面もありますが、国や都の財政はもっともっと身近に感じにくい面もあります。

なかなか興味が湧きにくいところでもありますが、例えば自分の家計に見立てて見てみると少し見やすくなるかもしれませんね。

毎日は平凡な日々ですが、身の回りのことを少し深く掘り下げて見てみようとすれば、このような自分が住んでいる地方自治体の予算面も勉強のネタになっていくと思います。