悪事に手を染めそうになったときに思い出すことわざ「悪木盗泉」

「悪木盗泉」(あくぼくとうせん)

どれほど困窮しても、決して悪事を働いてはいけないという戒めのことわざ。

そして、悪事に近づいて人から疑われるようなことは避けるように促す意味もある。

質の悪い木の陰で体を休めたり、悪泉の水を飲むだけで体が汚れるということからきている言葉らしい。

私たちは生活をしていれば、物事がスムーズに進むことよりも上手く運ばないことの方が多いと感じてしまう。

そんなときに他人がちょっとズルいことをやっていたりすることを見かけるとついつい自分も真似しようかなと魔が差す気持ちも湧いてくる。

しかし、一時的にズルをして何か上手くいったとしてもそれを継続できたりするとは限らない。

そして、一度ズルをしてしまうとそれが習慣になり、ズルいことをする自分の気持ちも麻痺してくるようになる。

そうなると今度はもっともっと大胆になってしまったり、悪事の規模が大きくなってしまうかもしれない。

あとは、そんな人が近くにいたら自分も疑われかねないから決して近づかずに人間関係に適切な距離を置くことが大切だろう。

人間の心というものはとても弱いものだから。

「悪木盗泉」(あくぼくとうせん)