「握髪吐哺」(あくはつとほ)
優れた人材を求めるのに熱心なことや、才能ある人材を確保しようと熱心になることを意味する。
この四字熟語の語源は中国の将軍が来客があると入浴中なら洗いかけの髪を握ったまま(握髪)でも対応したり、食事中なら食べ物を吐き出して(吐哺)でもすぐに出迎えたという故事に由来する。
そのくらい来客には熱心に対応したり、自分から熱心さを伝えなけれが良い人材に縁ができないのは古代中国の時代から変わらない。
良い人材を採用したいのなら、握髪吐哺の気持ちで丁寧に人との縁を大切にして、腰を低く人に接する必要がある。
そのくらいできない人が腕組みをして待っていても人材は向こうからやってこない。
その昔、三国志の時代に蜀の劉備玄徳は諸葛孔明に何度も断られながらも採用したいと訪ね続けた結果、諸葛孔明が「三顧の礼」という気持ちで折れたという史事もある。
良い人材を採用できるかできないかは探す方の人徳と努力によるところが大きい。
「良い人材がいない」とボヤく暇があったら自分から人に会いに行こう!
「握髪吐哺」