石破首相の手の甲カンペに学ぶことわざ「泥を打てば面へはねる」

「泥を打てば面へはねる」

このことわざの意味は、人に害を加えたり非難したりすると、かならず自分にはねかえってくるということ。

石破首相が来週投開票の参院選応援演説で手の甲にびっしりとカンペを書いていたことがSNSでの話題となっている。

個人的に石破さんの語り口はあまり好きではないが、このような努力を笑ったり貶めたりすることには違和感がある。

そもそも選挙の応援演説は、知名度が高くて当選圏内の候補者に首相がわざわざ行かなくても良いはずだ。

知名度が低い候補者を何とか当選させようとどこの党も幹部が応援に行く。

だから、どの地域に行ってもほとんど面識がなく、名前も経歴も判らない候補者について演説するわけだし、万一名前を呼び間違えたりしたら大変失礼なことになる。

だからこそ、間違うことがないような準備をしっかりとしていたということは、逆に格好の良いことだし好感度が上がってもいいことだと思う。

それを「みっともない」とか「勉強不足」とか「格好悪い」と貶めることには同感できない。

日本で一番忙しい立場にいる人が次から次へを移動を重ねながら話をするのに、名前から経歴などを手の甲にメモしておくということは、ある程度しっかりと備えていることことの証左だ。

石破首相をあまり好きというわけではない私もそこは認める。

それに、手の甲メモを貶めるような泥を打つ人たちには、逆に自分自身にもその泥が跳ねかえってくることだろう。

私も人の努力は認めてもその努力を貶めて泥を打つような人間にはならないように気を付けたい。

「泥を打てば面へはねる」