暴君ハバネロの日に学ぶ『夏癸殷辛』(かきいんしん)

『夏癸殷辛』(かきいんしん)

古代中国の夏王朝の桀王と殷王朝の紂王のことを表す四字熟語。 暴君をたとえるときに使われる言葉。

古代中国の夏王朝の桀王と殷王朝の紂王のことから。
「癸」は、夏(カ)という国にいた桀王(けつおう)の名前。
「辛」は殷(イン)という国にいたの紂王(ちゅうおう)の名前。
桀王と紂王はどちらも暴君として有名だった。

今日は「暴君ハバネロの日」
2003年(平成15年)11月17日、「キャラメルコーン」「オールレーズン」「ハーベスト」で知られる東ハトという製菓会社から「暴君ハバネロ」という激辛スナックが発売された。

その日にちなんで、東ハトが「暴君ハバネロの日」と制定したそうだ。

株式会社東ハトは、1952年(昭和27年)6月10日に東京製菓株式会社として創業。

社名の「東京製菓」は同じ名称の企業がたくさん存在していたらしく、初代社長の好みだった鳩を冠して「鳩印東京製菓」というブランドで展開。

その上で、1996年(平成8年)2月に社名を現在の株式会社東ハトに改称したという経緯がある。

自分自身も幼い頃から現在に至るまで、キャラメルコーンや東ハトオールレーズンはずっとお世話になりっぱなしで大好きなお菓子だ。

「暴君ハバネロ」が発売開始となった2003年にはもうすっかり大人だったので、自分でスナック菓子を買う機会はすくなくなっていたが、どこかでちょっとした飲み会があったり、集まりがあったときに出された激辛スナックには一瞬で魅了された記憶がある。

確かに「暴君」の異名を持つだけの辛さとインパクトがあったと思う。

その「暴君」というと、ローマ皇帝だった「ネロ」という人物がいて、それがまた「ハバネロ」というトウガラシ属の植物の一種と結びつき、辛いスナックから「暴君ハバネロ」という商品名につながったと推測される。

ただ、「暴君」という言葉を無理やり四字熟語にすると、中国の歴史上では『夏癸殷辛』(かきいんしん)という言葉にたどり着いた。

古代ローマ帝国のネロと夏の桀王(けつおう)、殷の紂王(ちゅうおう)では誰が一番「暴君」だったのだろうか?という歴史のロマンに思いを馳せる「暴君ハバネロの日」だ。