2025年流行語大賞「働いて×5」と「女性首相」に学ぶ『前事不忘』(ぜんじふぼう)

『前事不忘』(ぜんじふぼう)

過去の出来事を忘れないことが将来の教訓となるという意味で、過去の経験や教訓を戒めや手本として活かすことの重要性を説く四字熟語。

「前事を忘れざるは、後事の師なり」という故事成語の一部で、過去の失敗や成功を忘れず、それらを今後の行動の参考や手本にすることの大切さを教えてくれる。

2025年の流行語大賞に「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という初の女性首相となった高市首相が自民党総裁選直後の演説で用いた言葉が選ばれた。

他にも、「トランプ関税」や「古古古米」、「戦後80年/昭和100年」「緊急銃猟/クマ被害」なども選出されている。

流行語大賞は、その年その年で印象に残っている言葉が毎年選出されるが、自分で気を付けたいなと思うことは、その年の話題になってもすぐに忘れてしまうこと。

流行語大賞は、いろいろな意味でその年を象徴する言葉であり、そこから学べることは何かしらあるはずなので、少しでも自分なりに頭に刻んで戒めや励みに用いるようにしたい。

ちなみに、2024年の流行語大賞は「不適切にもほどがある」というドラマを短縮させた「ふてほど」という言葉が選ばれたが、さすがにこれは異論が多かったようだ。

他にも大谷翔平選手の成績から「50-50」や、2024年7月に発行された「新紙幣」などが選出されていた。

では、2023年の流行語大賞はというと、当時の阪神タイガース岡田彰布監督が使った「アレ(A.R.E.)」という言葉。

これは優勝を意味するが、選手たちが優勝を意識しすぎないように「アレ」と表現したことに由来して、そこからAim(目標)、Respect(尊敬)、Empower(力づける)という意味もこじつけるように込められたようだ。

他にも、今では毎日のように耳にする「生成AI」も2023年の流行語大賞に入っていた。

このように情報がたくさんある時代、昔のことはすぐに忘れてしまいがちだが、2026年は『前事不忘』(ぜんじふぼう)を教訓に、様々なことから日々の学びを深めていく習慣を定着させよう。