「&TEAM」と「aespa」 紅白初出場内定に学ぶ『革故鼎新』(かくこていしん)

『革故鼎新』(かくこていしん)

古い習慣や制度などを新しいものに改正すること。

元々は王朝など行政改革の意味に使われていたが、現代ではイノベーションや革新の意味合いが強い。

「革故」は、旧来の古いしきたりを改めることを意味して、「鼎新」は、新 しいものを打ち建てることを意味している。

「&TEAM」は、日本を中心に活動する9人組グローバルボーイズグループ。

「aespa」は、韓国の4人組ガールズグループ。

私たちの年代ではほとんど聴くことのないジャンルのグループが年末大晦日の紅白歌合戦へ出場が内定したらしい。

紅白歌合戦と言えば、大晦日に家族でコタツに入ってミカンを食べながら、年越しそばができるまでの間に観たものだ。

私たちが観ていた当時は、フォークソングからグループアイドル、女性のアイドルなどが紅白に出始めたころで、「ザ・ベストテン」という歌番組と相まって出場する歌手の情報を追いかけていた。

今はスマホやネットなどのニューメディアの台頭が著しい世の中なので、ひと昔前ほど紅白歌合戦の権威も高くないものの、それでも多くの歌手やアーティストが目標にする場であることは間違いない。

紅白歌合戦そのものは全く見ないものの、ここ数年の出場歌手の情報をほんの少しだけ耳にすると、今回の「&TEAM」と「aespa」のような新しい才能と演歌歌手などの伝統文化を守り根強いファンを持つ歌い手、そして私たちが懐かしいと感じる世代のミュージシャンなどを上手にミックスして構成していることが解り、NHKとしての努力を感じる。

それこそが、『革故鼎新』(かくこていしん)であり、古い伝統や権威を守りながら新しい潮流を取り入れることにも挑む姿が評価したい。

それは、紅白歌合戦などのイベントに限らず、格闘技でも相撲でも、私たちのような一般庶民の仕事や生活でも参考にするべき姿勢であることは間違いない。

昔はこうだったからとか、今はこうだからというような常識にとらわれることなく、自分自身も様々な感性を上手に吸収できるように意識して努める必要がある。

『革故鼎新』(かくこていしん)