『合従連衡』(がっしょうれんこう)
その時々の利害や状況に応じて、国や組織、企業などが結びついたり離れたりすること。またはそうした駆け引き、外交や政治戦略を指す言葉。
中国の戦国時代に強国・秦に対抗して、他の国々が連携したり、秦の策略によって分断されたりした外交政策に由来している。
「合従」とは、縦に連なるという意味で、中国の戦国時代の南北に連なる東方六国(燕、趙、韓、魏、斉、楚)が同盟を組み、強国である秦に対抗した政策。
「連衡」とは、横に連ねるという意味で、秦が六国のそれぞれと個別に同盟を結び、協力関係を分断しようとした政策。
秦の張儀が提唱した方策で、これによって合従策は封じらたと言われている。
自民党と公明党の間で、女性初の総理大臣誕生に黄色信号が灯り始めた。
公明党が自民党の「政治とカネの問題」に関して、理解できる回答が得られない限り連立を離脱する可能性があるとのこと。
今日の午後にも高市自民党総裁と斉藤公明党代表と二回目の会談が行われて協議される模様だ。
政党政治は本当に難しい。
政治家として自分の信念がある反面、政治家同士の友人や恩の貸し借りもある。
政党としても理念もあれば、企業や支援団体からの利害関係もある。
自分の信念だけを押し通せないし、応援してくる仲間や組織、そして政党同士お互いの力関係も大きく影響する。
何といっても、政治や行政、国防や外交には、私たち一般庶民には計り知れない情報や問題、課題があるはずだから、目や耳にするメディアからの情報だけで「ああすればいい、こうすればいい」は全く通用しない。
現在も、自民党公明党の連立が怪しくなるや、その他の政党が協力しようとしたり、存在感を出そうと発言や発信をしたりと、まさに『合従連衡』(がっしょうれんこう)の様相を呈している。
女性初の自民党総裁はどうこの難局を乗り切るのか?
果たして本当に女性初の総理大臣は誕生するのか?
10年後20年後の日本を見据えて非常にタフで難解な時期を迎えている。
『合従連衡』(がっしょうれんこう)
